自動車の運転免許を取るために、教習所で座学を経験した人はかなり多いことでしょう。交通ルールやマナーの他、様々な道路標識の読み方など、基礎として覚えておくことを改めて詰め込み、点数を取るようにします。そうやって技能の他に知識もつけることで、ようやく免許が取れる形となっています。船舶免許も基本はそれと同じです。

学科試験としては水上で関わってくる様々な知識の他、マナーとして守らねばならないことを覚え込みます。そうやって以後は事故を起こさずに安全運航できるようになるのです。ただし、船舶免許の際には少し事情が変わってくるものがあります。交通ルールや法律が大事であることは、自動車の方と何も変わりはありませんが、実際には船舶の場合だとその部分の難易度に違いが出るのです。

それは何と言っても、標識の数です。自動車に関しては、道のあちこちに道路標識も立てられますし、制限速度なども丁寧に道路の上に書かれています。車の入ってはいけない道というのもしっかりと表示されているものです。その一方で、船に関してはそういう標識がほとんど見られないのが特徴です。

海の上なので当然それらのものも立てられないので、船の操縦者はそういうものに教えられなくても、自分の知識だけで何が許されて何が禁止されているのか、はっきりと現場で判断できなければならないのです。船舶免許に関しては、自動車の免許よりも知識をしっかり定着する必要が出ます。標識の少ない水上だからこそ、それらを補うように法律やルールを生きた形で覚え込まねばなりません。